ながめのひとりごと

Twitterよりも長めにつぶやきます。

水瀬いのりさんのライブに行ってみて欲しい話 ( #SCRAPART ツアーの感想)

2023/10/28、29に『Inori Minase LIVE TOUR 2023 SCRAP ART』神奈川公演に行きました。

会場はぴあアリーナMM、はじめましての場所だ……

今回はちょいと早めに会場に向かって物販に並んだわけですが、列の横にパンフとかグッズ撮影のときのお衣装とT2オブジェの展示……

デカめの会場にこういうのあると高まっちゃうよね〜〜〜

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「とりあえずパンフ買うか」くらいの気持ちで程々にしようと思ってたグッズも、結局パンフにペンラ、Tシャツ、タオル、くらりチャームと割としっかり買っちゃった……デザインかわいいんだもんな……

 

 

スクラップアート=廃材芸術、要らなくなったものから新しいものに再生させるという考え方を、日常にも当てはめられるのでは?

挫折や諦めも無駄ではなく、それらがあったから輝けるものがある、みたいなところが今回のツアーのテーマらしい。

MCとかパンフのインタビューとかでも言ってたはずだしライブレポとかにも書いてあったと思うので詳しくはそちら参照してください。

 

 

  • オープニングムービー
  •  M1. スクラップアート

ライブの世界観への導入がうまいんじゃ〜……『スクラップアート』はダークな世界観で今までの楽曲とは若干色が違う印象があって、セトリのどこにくるんかな〜と思ってたけど、ど頭でしたか……

フード被ってる序盤は抑え目のボーカル、終盤に向かって盛り上がってく感じ、高めのお立ち台(?)から見下ろすように歌う感じと映像演出がかっこええくて痺れました。

黒ベースのフード付きトップスとロング丈のフレアスカートの衣装は『スクラップアート』のジャケ写オマージュ感あってよかったです。

エクステの色は日によって違う???って2日目に思ったけどちゃんと違うらしい。

 

黒い衣装のまま続くかっこええ〜な2曲(M3は日替わりっぽかった)。

曲のメッセージ性は『SCRAP ART』のテーマに通じる所があるなあと、「悔やんで進んで悩んで生きてく選択に悔いはない」とか「壊して もう一度 ほら 変われるから もう迷わないよ」とか「打ちのめされる度に 敗北を味わう度 強くなってきたんだ」とか……

既存曲だけど『glow』以降の発声法の変化とかを踏まえるとアップデートが図られてるし、曲のテーマと合わせて"水瀬いのりの現在地"って感じのゾーンでとても熱かったです。

 

  • M4. 僕らだけの鼓動

ああ〜〜〜好き曲……

「僕だよ やっと会えたね 今日という1日が楽しみになる予感は絶対本当にさせるから」って歌詞を書く田淵智也氏にも、絶対本当にさせてくれる水瀬いのりさんにも感謝なんじゃ……

さっきまでの3曲と打って変わって柔らかく微笑む表情にキュンとしちゃうね。

1.5着目のデニムリメイクの衣装もかあいい。

 

  • M5. クリスタライズ

ああ〜〜〜好き曲……

『僕らだけの鼓動』と身近な、ささやかな日常や幸せを大切にしたいねって曲が続いてくるの良くないよ(めちゃくちゃ良い)

1日目はイントロ聴こえた瞬間「うぉわぁ!!?!?」とか叫んじゃった、純粋に好きな曲なので。

コールとかクラップあると思ったら転調するし、音源でも楽しい曲なんですが生バンドで聴けるのはライブならでは……

 

こんなん恋じゃんよ。

運命の赤い糸 辿った先には水瀬いのりちゃんがいいよ……

『運命の赤い糸』の「結ばれたいから 震える心を 抱きしめて一歩ずつ近づいていくよ」で一歩前に出て歌うの、そういうところ。

2着目の衣装が1番女の子らしいシルエットしてて恋の歌にぴったりだなあと。

 

  • M8. くらりのうた

ライブに集中して腕組み怖い顔しがちなんですがゆらゆら穏やかな気持ちで聴けました。

ライブ中にリラックスして鑑賞できるタイミングってなかなかなかったりするし気張りすぎて無駄に疲れたりするのでこういう曲は個人的に助かる……

いのりバンドもそれぞれくらりチャームつけてるの良きですね。

くらりをみていると、マスコットが大事にされてしっかり大きくなっていって少し感激します。(消えるマスコットもいるので)

衣装のリボンがくらりとお揃いなのもかわいい。

 

  • M9.あの日の空へ

アーティスト水瀬いのりの真骨頂は個人的にはバラードだと思っており。

ライブ後に久しぶりに音源聴いたらもちろんうまいし良いんだけど、アーティストとして歳月を重ねる中で水瀬いのりさんの表現力に磨きがかかってて、やはり生は良いな〜ってなりました。

感情ののせ方とかもその時々で変わってるのがわかるんですよね……

ところでキングレコードさんライブ音源の配信などはまだですか???

 

  • 幕間

土曜日は寿司つくってたし日曜日はお絵かきしてたね。

無邪気でかわいいね。

でもインタビューはめちゃくちゃ真面目なお話してて感情ぐちゃぐちゃだよ。

毎公演幕間替えてるの結構準備大変だと思うんだけど、複数公演来てくれるような人を飽きさせないようにとか、その公演限りの時間にしたいねみたいな気概を感じます。

ありがたいね。

 

いっとき流行ってた気がする紗幕を使った演出、久しぶりに観た。

パンフのインタビューで「ステージと客席に線を引いてショーみたいにしたい」って感じのことがあったと思うんだけど、こういうことね〜となりました。

今回のセトリはメッセージ性のある曲が多くて"寄り添う"みたいな印象だったけど、これは"魅せる"、"聴かせる"なターンですね……

カウンターチェア?に腰かけながら見下ろすように歌ってるのも良き〜〜〜

紫の衣装、ミニ丈のワンピースにロングブーツはどきどきしちゃうが……

 

  • M11. クータスタ

水瀬いのりのキャラソン」とどっかで言ってたくらい、内面をさらけ出した感じの歌詞というか。

初期の曲はきらきらした希望を感じる前向きな曲が多かった印象だけど、これは迷いとか後悔とかありつつも、立ち止まることがあっても、「そんな自分でいいんだ」と思えたよってメッセージが、なんというかとても生身の人間らしさを感じます。

考え方とか、グラデーションみたいに少しずつ変わる部分があっても、過去も未来も地続きの水瀬いのりであることは変わらないんだよねきっと。

アイオライト』のc/wだけどセトリに並んだときに『SCRAP ART』ツアーのテーマに通ずる曲でもあったな。

めちゃくちゃかっこいいギターの音と歌唱が好きな曲です。

 

  • M12. HELLO HORIZON / TRUST IN ETERNITY

ハロホラのファンにも自分にも向けながら歌うときの優しい表情も、トラエタのどやな表情も好きです。(突然無くなる語彙力)

「ハローイエス」はコール、覚えました。

トラエタの会場の温度が上がる感じ、ここから畳み掛けるぞ???感、なんなら少し挑発的な感じに毎度ぞくぞくします。

 

  • M13. 約束のアステリズム
  • M14. Million Futures

声出しゾーン。ああ、こんなにコール大きかったんだなと思い出しました。

コールを聞いて嬉しそうないのりちゃんの笑顔見てこっちまでうれしくなっちゃった。

ライブはこうであって欲しい。

 

  • M15. Well Wishing Word
  • M16. While We Walk
  • M17. Winter Wonder Wander

WWWシリーズ……!!!を連続で………!?!!??

手ぶっ叩いたね。

「WWWシリーズは3曲並べたい」的なことをご本人が配信アフタートークで言ってて、オタクの心わかりすぎやろ……になりました。ありがとうございます、お世話になっております。

3曲を通してセトリとしてのストーリーがありつつも、「これが正解という訳ではなく、今回はこの並びになりました」ってWWWシリーズそのものへの解釈を委ねてくれるところ。好きです。

『Well Wishing Word』、「「運命ですか、私たち?」なんて 気まぐれな神様の言うことです 保証は効いてないんでしょう?」って言ってたのに……再会を確信してる笑顔の「バイバイ!」にやられました。

『While We Walk』はどこか絵本(映像演出にもあった)を読み聞かせるような柔らかさ・優しさを感じて。

だけど、土産話用意しながら「貴方」をずっと待ってるんだよね、偶然も運命も信じてなかったけど期待してるしまた会えるって思ってるんだよねきっと……と思うような感情の載せ方がほんとうに上手い……

ここの3曲も「ショーみたい」なのを意識したのかな、『Winter Wonder Wander』で雪が舞う演出とかもう大団円過ぎる。

インタールード→いのりちゃん登場からここまでの流れがきれいというかあまりにドラマチックなので、どれか1曲だけYouTubeでフル尺公開するとかしないでくれ……でもいろんな人に観てほしすぎる……というめんどくさい&気が早いオタクになってる。

赤いジャケット、花柄ワンピース、ネクタイっていう中性的な衣装はWWWシリーズの主人公たちを意識してるのかな。

WWWシリーズは「私」主軸のストーリーだと思ってるんだけど、ネクタイで「僕」要素入れてるとしたらエモい……

曲の並びとか演出で解釈が広がるの、ライブの可能性だ……

話長いな。

 

  • M18. 僕らは今

ようやくだね、長かったね。

このツアーでようやくひとつの完成というか、多分みんなが望んでたであろう風景がみられたのは少しうるっときました。

今後も続く"水瀬いのりアーティスト史"においてもかなり大きいトピックになると思うし、「今夜この場所で 未来まで語り継がれる神話を作るよ」って歌詞の通り、その1ページになると思うのです。

 

  • En1.  Shoo-Bee-Doo-Wap-Wap! / Morning Prism
  • En2. Future Seeker / ココロはMerry-Go-Round

くらりトロッコに乗ってひとりで歌いながら鬼のようにファンサしてるのを「すげ〜……」って眺めてました。

心理的距離感が近すぎる、愛でしかないよ。

ラジオのメールとか配信のコメントとか、交流の場はもちろん普段からあったりはするけど、対面で直接するコミュニケーションを大事にしてくれてるんだな〜と思いました。

うちわとかスケブいっぱいの文化で眺めてて楽しかったです。

 

声出してタオルぶん回して、こういう問答無用で楽しい曲で締めるライブ大好きなんじゃ〜〜〜!!!

なんか!!!笑顔のまま「あ〜楽しかった!」って終われる気がしませんか!!!

素敵な時間をありがとう〜〜〜!!!

 

  • WEn. Catch the Rainbow! (2日目のみ)

水瀬いのりはじめての作詞曲"っていう特大アートで締めくくる『SCRAP ART』ツアー……なんてこったい……

コロナでライブが中止になったり無観客になった期間を経て、フルキャパ声出しありのライブが戻ってきて、「その胸が 熱く弾むのは ここにいるから? 一緒にいるから? しあわせ」って歌詞が今まで以上にずっしり感じました。

 

 

MCで「弱音をはける場所」と言っていたり赤裸々に胸の内を語ってくれて、声優・アーティストの水瀬いのりというよりはひとりの等身大の女の子みたいな距離の近さが、水瀬いのりのライブの魅力だなあなんて思いました。

エンタメも忘れないけど、根底に目の前人たちや応援してくれる人たちに対する誠実さがあるんですよね……

今の気持ちをちゃんと伝えてくれるのって、ファンのことを信頼してくれてるからなんだろうな。

 

歌い方とか考えとかいろいろ変化がある中で、今しかできないこと/今だからできることを表現してくれるので、どういう人かあんまり知らないなーとか、ライブは行ったことないなーって人にこそ、"水瀬いのりの最前線"が観られるライブに来てほしい……長々書いてしまったけど要するにそういうこと。

 

気になった方は(いるのか???)色んなところから出てるライブレポも読んでみてください、公式がまとめてくれてます↓

【ライブレポート掲載情報】Inori Minase LIVE TOUR 2023 SCRAP ART ※11/25更新 | 水瀬いのり OFFICIAL WEB SITE

 

次は2月のアコースティックライブ、楽しみだ〜〜〜!!!